最近話題の「おじさん構文」をご存じでしょうか?
「おじさん構文」とはLINEなどのSNSで見られるおじさん特有の言い回し(メッセージ)のこと。しかし、当の本人はまったく自覚がないからバツが悪いのです。
今回は、そんなおじさん構文の特徴をご紹介。
自分に当てはまらないか、チェックしてみましょう。
実はそこまで新しい文化ではない!?
実はこの「おじさん構文」ですが、おじさんらしい文体を揶揄するものとして2016年頃から流行り始めました。
おじさんから、独特の文章が送られてくると、若い女性たちを中心にネットで語り始められました。
意外と昔から言われているんですね!
2019年頃になると、おじさん構文を作って遊ぶ「おじさんLINEごっこ」が流行りだします。
若者が使わない文体と下心や上から目線でものを言う不快感を「キモおもしろい」といった間隔で楽しんでいました。
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じゃあ若者はどんな言葉を使っているの?
一方、若者はどのような文体でLINEをを使っているのでしょうか。
正解は「打ち言葉」っと言われるもの。
とても短い分を繰り返し送り返すことで、コミュニケーションを取っております。
「ちょっといい?」「なに?」「明日」「ごはんどする?」「あっちで」「おけ」など、実際に会話するようにポンポンと送り合います。句読点はほぼ使いません。特に、文末の句点「。」はほとんど入力せずに送信します。
大人世代の人は手紙やメールの文化が今だに根強く、相手に文章を送るときは、わかりやすい文章で丁寧に綴ることが重要だと考えています。
LINEなどのSNSでも同様で、一つのメッセージに要件をしっかりまとめて送ります。
いわゆる「書き言葉」と言われるものですね。
しかし、若者は「話し言葉」をそのまま一つのメッセージにします。
いわゆる「打ち言葉」というものです。
PCやスマホを使って行うこの「打ち言葉」を2018年3月に文化庁が「話し言葉の要素を多く含む新しい書き言葉」であると定義しています。
国が認めた、言葉遣いだったんですね!
超気になる!?おじさん構文の特徴10選
・謎に多い改行
上でも書いた通り、メールや手紙でのやり取りに慣れている、おじさん世代は文章が長くなりがちです。
挨拶に始まり、社交辞令を交え近況報告をして、「さて」などと前フリをしてから本題に入り、締めの言葉とますますのご健勝をなどという言葉まで添える始末。
文章を読みやすくすることを意識して、自然と改行も増えてしまいます。
チャット感覚で会話のテンポを重要とする若者世代にとっては、少し馴染みのない光景に見えるようです。
・いや、聞いてませんから!突然始まる、自分の近況報告
相手と仲良くなろうと思ったら、まずは自分から心を開く必要があります。
おじさん世代も、相手との距離を縮めるために自分の近況を、ときには自虐も絡めて話のネタにしようとしているのでは無いでしょうか。
ここも、テンポよくトークをすることが普通の若者世代にはなんのための会話なのか、疑問に思ってしまうのかもしれませんね。
・返信してないのに、メッセージ連投
相手から返事が来ないことに「嫌われたのかな?」「変なこと言っちゃったかな?」という不安にかられて、追い打ちでメッセージを送ってしまうオジサン世代が多いようです。
「元気〜?」「見てる〜?」「忙しいのかな〜?」など、それに返信できるならはじめからしてるわ!と面倒に感じてしまう若者世代も多いみたいですよ!
心配が故の行動なのかもしれませんが、あまり追撃するのも良くないですね。
・今どきの言葉を使いたがる
コロナ禍の影響もあり、対面よりもテキストコミュニケーションの機会が増えました。
ですが、伝えたいことを文章だけで伝えるのは難しく、年齢の離れた相手とのやり取りには殊更気を使います。
固くなりすぎないようにユーモアを取り入れようと、知っている若者言葉を使ってコミュニケーションを取ろうと努力しているのかもしれません。
ですが「親戚のおじさんのオヤジギャグみたい」などと、評判はあまり良くないです。
そこは無理せずに、年相応な言葉遣いで大人の余裕をかますほうがいいかもしれませんね。
・句読点が異様に多い
ガラケーで長文を送ることに慣れているオジサン世代は、文章を読みやすくしようと句読点を多様します。
若者世代は短い文章で細かにメッセージを送り、ときにはスタンプ一つで気持ちを表現できるので、そもそも句読点を使う機会自体が少なくなっているようです。
・名前は「ちゃん」「チャン」付け
人間関係を構築する過程で、相手の呼び方は重要な役割を持っています。
本来であれば、徐々に距離を縮めて行くところですが、親しみを込めて途中経過を飛ばして突然「ちゃん付け」などをしてしまう傾向が有るようです。
相手との距離を測っている最中の若者世代は、これには戸惑ってしまいそうですね。
もちろん、名前の呼び捨てなどはもってのほか。
しっかりお互いに信頼関係が構築されてから、呼び方をフランクにしましょう。
・そこまで仲良くないのに、突然のタメ口
上記の項目に通ずるところがありますが、フランクにコミュニケーションをとりたい気持ちがメッセージに現れてしまっているかもしれません。
気持ちが先走ってしまい、相手との距離感が上手く測れないことも時にはありますが、そこは大人ですからしっかりとわきまえる必要がありそうです。
・とにかく長文
冒頭でも出てきた、いわゆる書き言葉というものですね。
ガラケー時代の名残もあり、伝えたいことを一度にまとめて送ってしまう傾向が有るようです。
若者世代は、チャットの様にリズムよく短い文章でコミュニケーションをとるため、ジェネレーションギャップを強く感じてしまいます。
・カタカナ乱用
言っても私もカワウソのアイコンを使っていますが、30代後半。しっかりオジサン世代なわけです。
十分に心当たりがあるのがコレ。
若い頃にカタカナ語尾が流行りましたよね!…ね?(不安)
絵文字が出てくる前は、もちろん文章だけのやり取りでした。
なので、語尾をカタカナにして、ちょっとおちゃめを表現してみたりと、感情表現を行っていました。
今で言う、絵文字やスタンプ感覚。
絵文字やスタンプに早く慣れて、カタカナ語尾から卒業したいです。
・絵文字・顔文字・記号を多用
上記の反動でしょうか。
かつてオジサン世代だ若者世代だったときに、絵文字が始まりとても新しく画期的でワクワクしました。
そして…乱用しました。
そのなごりか、絵文字や顔文字を多用して、文面が華やかになるようにしてしまう傾向があります。
少しでも楽しくコミュニケーションを取ろうという配慮からくるのかもしれません。
まとめ
「おじさん構文」には、若者世代と仲良くなりたい気持ちと、少しでも楽しくコミュニケーションを取りたい思い、自分たちが若者世代だったときの流行りから脱却できていない部分も含めて、いろいろな思いや人生経験からくるものであることがわかりました。
オジサン世代もかつては若者世代でした。
若者世代もいずれオジサン世代になります。
「子供叱るな、来た道だ。年寄笑うな、行く道だ。」
お互いに歩み寄って、素敵なコミュニケーションをとっていきたいですね!
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