転職の際に要警戒!求人詐欺にご注意(被害者インタビュー)

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昨今、耳にすることが増えた求人詐欺。実際にはこの呼び方が正しいのかわかりませんが、便宜上このように呼ばせていただきます。
今回、実名・顔出し無しなど情報を伏せるという条件の元、被害男性(Aさん(仮))のお話を聞くことができました。
インタビューにはZOOMを用いて、感染症対策を行っております。
また、Aさんの承諾を得て、インタビューを録音し、文字起こしを行っております。
会話中の相槌など、表現していない部分も多数ございますので、ご了承ください。

POPO
POPO

よろしくおねがいします。
簡単に自己紹介をお願いできますか?
お話いただける範囲で構いませんので。

Aさん
Aさん

よろしくおねがいします。
Aと申します。
神奈川県在中の30代後半です。
今は販売の仕事をしています。

POPO
POPO

ありがとうございます。
今回はなぜ当媒体のインタビューをお受けいただけたのか、そのお気持ちから聞かせてください。

Aさん
Aさん

はい。大変失礼な言い方になってしまったらすみません。
正直、記事にしていただけるということが一番重要でした。
媒体の大小を気にしている余裕は無いので。
すこしでもこういった被害に会う人が減ればいいと思います。

POPO
POPO

ありがとうございます。
お力になれるようにがんばります。
では早速、今回はどのような被害に会われたのか、改めてお聞かせください。

Aさん
Aさん

はい。被害といっても、お金を取られたなどの実質の被害は無いんです。
転職活動を行っていたときに、希望職種で高待遇な求人を見つけたんです。
そこに応募して採用されたのですが、研修と称して派遣会社に登録させられて、そのまま低賃金の派遣社員として働き、元の待遇の職種につくことはできなかったという話です。

POPO
POPO

ありがとうございます。
では、前職の職種と、転職に至った経緯を差し支えない範囲でお願いします。

Aさん
Aさん

前職は小売販売店勤務でした。
全国転勤があるので、結婚して子供にも恵まれ、一つの土地に落ち着いて生活したいという思いが強くなりました。そのことを会社に相談はしていたのですが、すぐにではなく追々はといった感じでした。
ですが、社内でトラブルが発生し、もらい事故的に責任の所在にされ、退職を余儀なくされました。
30代半ばのことです。



POPO
POPO

意図しないタイミングでの退職になってしまった?

Aさん
Aさん

そうですね。正直焦りました。
妻は専業主婦でしたし、息子も当時2才ほど。
どうやってこれから家族を養っていけばいいのかと、途方にくれました。
必死で転職活動をして、数々の面接を受けましたが、うまくいきませんでした。

POPO
POPO

どういった職種を目指していらっしゃったんですか?

Aさん
Aさん

人材関連の仕事を希望していました。
人材派遣会社ですね。
労働人口が減っていく中で、衰退することの無い業界だと思い、希望しました。

POPO
POPO

では、希望の職種が見つかったと?

Aさん
Aさん

そうです。
人材紹介業として求人が出ていて、とても魅力的な内容でした。
ここでは仮に株式会社Nとしましょうか。
前職から給料もほぼ下がらず、残業も少なく、ボーナスもありで、完全週休二日制。
その求人だけキラキラ光って見えましたよ。
今考えると、浅はか過ぎて恥ずかしいですが。

POPO
POPO

いえいえ。家族の危機に、魅力的な求人を見つけたとなれば、そういう気持ちになるのも理解できます。
選考はスムーズに行きましたか?

Aさん
Aさん

スムーズに行き過ぎました。
応募した翌日には書類選考通過のメールが来て、更にその翌日に面接と、トントン拍子にことが進みました。
これも、退職日が迫っている焦った状況で判断が鈍った原因だと思います。
さらになんと、その場で採用を約束してくれたのです。
あまりにも話がスムーズに進むものなので、これは大丈夫なのか?と不安がよぎりましたが、それ以上に「不安な日々が終わる」という安堵感が気持ちを支配したのを覚えています。

POPO
POPO

ご家族も安心させないと行けないプレッシャーからも開放されますしね。
心中お察しいたします。
面接ではどんな話がされたのですか?

Aさん
Aさん

面接では、過去の経歴の話はほとんどしませんでした。
退職理由なども聞かれなかったと思います。
今までより、これからどうなりたいかで判断する。
そう言っていました。
接客販売の仕事では資格やスキルを身につけるのは大変です。
その仕事を8年以上やっていたことも、もったいないと言われ、失った8年を取り戻すんだと。
すごく綺麗事だと思いますが、当時の自分は自信を完全に失っていたので、すごく心に刺さってしまいました。
自分の今までの不安も肯定され、これからの道に活路がある。
ここから変われるんだと。

POPO
POPO

心の中を見透かして来ているようですね。
普段では警戒できても、不安とプレッシャーの中ですがってしまう。
そういう心に付け込んできているようですね。

Aさん
Aさん

その後、説明会と言って事務所に呼ばれました。
派遣会社Tという人材派遣会社の事務所でしたが、業務提携しているという理由でした。
社員に還元するために、家賃などの節約のためみんなで集まれるような事務所は持っていないというのが理由でした。
そこで言われたのが「現在の派遣業界を知らないと人材業界で働くのは難しい。まずは自分が派遣社員として半年間働いて、現在の派遣業界を肌で感じてほしい」

といったものでした。
このときも、たしかにそうかも知れないと思ってしまいました。

POPO
POPO

なるほど。
現場を知らずに、斡旋などできないという理屈ですね。
はじめに話をしてくださいましたが、その派遣社員としての期間は求人の待遇ではなかったのですね?

Aさん
Aさん

そうです。
でも、研修期間は待遇は良くない会社も他にもありますし、たった半年頑張れば派遣業界に行けるんだと、むしろ希望にあふれていました。
今となってはお恥ずかしい限りです。

POPO
POPO

とんでもない。そう考えても仕方ないですね。
いわば、普通の精神状態ではないですよね。
失礼な言い方でしたらすみませんが、宗教じみているというか。
人の焦りや弱みに付け込んで、希望を見せそれが実現されるかのように思わせてしまう。
派遣社員としてはどういう職種につかれていたんですか?

Aさん
Aさん

携帯キャリアの代理店です。
それも営業経験を積めるからとの理由でした。
キャリアでの仕事は、本当に一生懸命やりました。
営業実績も悪くなかったですし、直接雇用の従業員を差し置いて表彰されたこともありました。

POPO
POPO

すごいですね!
けっこう注目されてんじゃないですか?

Aさん
Aさん

それほどでもないですが、結構ほめられました。
そんなこんなで半年が経った頃、株式会社Nに連絡をしました。
約束の半年が経ったので、そろそろ紹介業の方にいけないかと。
しかし、ここで話が食い違ってきます。
研修期間は一年と言い出します。

POPO
POPO

えっ!?
それはあんまりですね。

Aさん
Aさん

派遣社員は前職から給料もかなり下がりましたし、貯金を切り崩しながら生活をしていました。
そのため、もう半年は無理だと思いました。
でも、聞く耳を持たずで、話を聞いてはもらえませんでした。
本来はこの時点で辞める選択肢もあったんだと思います。
でも、できませんでした。
また家族を不安にさせてしまう。
やめたところで次の職が見つかる保証は無い。
そもそも、また転職活動をするだけの体力はもう私には残っていませんでした。

POPO
POPO

半年前の安堵から、また絶望に落とされてしまったわけですね。

Aさん
Aさん

はい。
なので、非常に愚かですが、もう半年頑張ってみようと思ってしまったのです。
ですが、半年後はもっとひどい現実を突きつけられてしまうことになりました。

POPO
POPO

というと?

Aさん
Aさん

半年後、招集されました。
そこで聞かされたのは、株式会社Nと派遣会社Tの連携がうまく取れておらず、退職したと記録に残っている人も実は退職しておらず、退職した前提で人を入れているので、その人達のことを株式会社Nに入れると、従業員が飽和してしまうから全員は戻せない、というものでした。

POPO
POPO

すみません。ちょっとよくわからないので、もう少し噛み砕いていただけますか?

Aさん
Aさん

あぁ、すみません。
株式会社Nから派遣会社Tに研修と称して、人を送り込んでいました。
その人たちが退職したと派遣会社Tから株式会社Nに連絡が行っていたらしいんです。
それならと、株式会社Nは新たに人を雇い、研修と称して派遣会社Tにさらに人を送り込みました。
ですが、退職とされた人も、じつは退職しておらず株式会社Nでの勤務を希望していると言われたそうです。
そして、必要以上に人を雇ってしまっていたので、全員を株式会社Nに戻すことができなくなった。
ということです。

POPO
POPO

そんなことないでしょう?
あまりにも杜撰でひどすぎる。

Aさん
Aさん

本当に杜撰です。
そこで、株式会社Nの社長の知り合いの弁護士さんが新たに立ち上げる人材紹介業Sへの入社斡旋をすると言い出しました。
すぐに弁護士さんとの面談を行いました。
面談の結果は、採用は難しいといったものでした。
ですが、介護業界で派遣社員として半年はたらいて経験を積めば、人材紹介スタッフとして採用しても構わないとのことでした。

POPO
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また

派遣として、ですか。

Aさん
Aさん

ええ。
正直もう限界でした。
このタイミングで派遣会社Tに株式会社Nから退職しても、派遣会社Tの従業員として代理店で働けるか聞いたのですが、返事は構わないとのことでした。
そこで、株式会社Nとの決別を決意しました。
電話がなかなか繋がらなかったので、メールで退職希望の旨を伝えました。
帰ってきた返事は「退職ではなくクビだ!」といった内容の罵詈雑言でした。
電話ではなくて良かったと本当に思いました。直接怒鳴られでもしたら、心が持ちませんから。

POPO
POPO

たしかにそうですね。それでなくとも、メンタルはボロボロでしたでしょうし。

Aさん
Aさん

これで株式会社Nとは決別することができました。
ですが、このままずっと派遣社員でいるわけにもいかないのでなんとかしないとと考えていることに、さらなる悲報が飛び込んできました。
ですが、最終的にはこれが追い風となって、この一連の騒動に終わりが見えてくることになりました。

POPO
POPO

くわしくおねがいします。

Aさん
Aさん

派遣会社Tから呼び出しがありました。
今後のことに関する重要な話があるということです。

POPO
POPO

それだけ聞くと、また何か起きるのかとガックリしますね。

Aさん
Aさん

そうなんですよ。もう勘弁してくれと。
内容は、派遣契約の更新ができなくなったということでした。

POPO
POPO

派遣切りのようなことですか?

Aさん
Aさん

厳密には違うんです。
株式会社Nとの取引が明るみになり、なんと株式会社Nは人材紹介業の資格を取得していなかったようで、派遣会社Tは紹介業資格を持っていない会社との取引を問題視され、行政処分が入るとのことでした。数カ月間の営業停止処分です。
営業停止処分中に更新を迎える従業員は、更新作業ができないためそのまま契約終了となるとのことでした。
また露頭に迷う恐怖と戦うのかと思いましたよ。
もうだめだと。
この身をどうにかしてでも、家族にお金を残すことはできないか、本気で考えました。

POPO
POPO

かなり追い込まれてますね。

Aさん
Aさん

追い込まれましたね。
もうまともな思考はできなくなっていたんだと思います。
その話は受け入れ先の代理店の耳にも当然入ることとなり、かなり心配をおかけしました。
そこで、一つの提案を頂いたんです。

POPO
POPO

どんなものでしょう?

Aさん
Aさん

派遣社員ではなく、直接雇用で働かないかというものでした。
雇用条件なども丁寧に提示していただき、もともと派遣という立場でしたが会社の内側も見ていたので、かなり安心できました。
願ってもない提案を頂き、すぐに妻に相談し翌日には「お願いします」と伝えていました。

POPO
POPO

それは素晴らしい追い風ですね。
Aさんの日頃の勤務態度や実績、お人柄が評価されてのことでしょう。

Aさん
Aさん

そんな大層なものでは無いですよ。
本当に助けていただきました。
そこで契約社員から始まり正社員になり、今は副店長を目指して頑張っています。

POPO
POPO

本当に良かったですね。
今は充実していますか?

Aさん
Aさん

充実していますね!
仕事はもちろん大変ですが、家族を支えていくという命題の元、必死に働いています。
会社への感謝の気持ちも強いので、自分で言うのも変ですが、モチベーションは高いと思いますよ。

POPO
POPO

最後がハッピーエンドでよかったですよ(笑)
では、いま転職しようとしている人や転職活動中の方になにか伝えたいことはありますか?

Aさん
Aさん

私なんかが言うのもおこがましいですが、とにかく会社のことは調べたほうがいいです。
私も、株式会社Nのことや社長の名前を検索したり調べることに気を回せれば、違う結果になっていたと思います。
とにかく冷静に。
結果を焦っても、決していいことは起きません。
自分の経験を持ってそう実感しました。

POPO
POPO

ありがとうございました!

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